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執筆者の写真細江英明

各国技能実習生の特徴

更新日:2月17日

昨今では大手企業に留まらず中小企業、小規模事業者まで外国人雇用が拡大されています。今後も日本の人口減少と共に外国人雇用は更に拡大することでしょう。


その中で、多くの事業者が心配することの一つに外国人の生活スタイルが挙げられます。(宗教を含む)

外国人技能実習制度や特定技能制度で来日する外国人はベトナム、インドネシア、タイから来日するケースが多く見受けられます。

では、それぞれどんな生活感なのでしょうか。

まず、ベトナム人の特徴として人当たりが優しい傾向にあります。食生活も特に大きく異なる点は少ないことから日本でもベトナム料理店が多く見られますが、風習としては何らかのイベント時は自宅に多くの人を招いてパーティを開くことがあります。その時、日本と異なる点の特徴として、自宅の床に料理皿を置き、円形に囲む様に座り談笑します。宗教についても特段深く信仰するものは見られません。

次に、インドネシア人です。人口の80%弱がイスラム教徒であり、明け方、午前、午後、日没後、就寝前にキブラ(メッカ方面)に向かってお祈りをします。その際、顔、首、腕、手、足など肌が露出している部分を水で洗い、体を清めます。そして、食生活ですが、イスラム教徒は1年に1度の断食や、豚肉やアルコールが禁じられていることが有名ですが、食事自体はフォーク等を使わず右手で直接食べる習慣があります。断食についてですが、日の出から日没まで飲食は一切行わない儀式です。その断食を行う時期が夏場に差し掛かることもあり、日本の気候を考慮したうえで断食は行わない様指導するケースもあります。これにより、断食を行うか行わないかはインドネシア人実習生本人の意思となりますが、実際に技能実習生と付き合う中で感じるのは個人差があまりにも大きいことです。お祈りと断食、食事も含んで信仰度は個人差が大きく実際には来日した技能実習生個々の考え方で大きく異なります。

最後にタイ人についてです。国民の90%以上が仏教徒です。仏教といえばお寺、というイメージを持つ日本人は多いと思いますが、タイ人における仏教徒は、現世で功徳を積むことで来世の幸せを願う上座部仏教を信仰しています。上座部仏教は、釈迦によって定められた「戒律」を厳守、厳格な「修行」を行うことで心の執着を断って、「苦しみ」の原因とされる「輪廻転生」から解脱して「涅槃」に到達することを究極の目的としています。こうした背景から「微笑みの国タイ」といわれるように温和でとても親切に接してくれます。最も分かりやすい意思表示があります。それは、心から感謝する際、相手に対して合掌して深くお辞儀をします。この行為は日本人に例えると、「本当に本当にありがとうございます。」と深々とお辞儀をして気持ちを表現する行為と重なります。この様に、温和で人に優しい雰囲気のタイ人は笑顔で接することが多く、人付き合いも上手なことから技能実習生の受け入れ後も馴染みやすい傾向にあります。しかし、南国特有の楽観的な考え方も強く、実習中にミスをしてもあまり気にしないといったケースも散見されます。

それぞれ3か国の実習生における特徴をご紹介しました。

まだまだ大まかな特徴に過ぎませんが、実際に接していると異国文化を自ら学べる機会ともなり、日々技能実習生とコミュニケーションをとることは大変楽しい時間でもあります。

技能実習生の方々それぞれがそれぞれの想いを持って来日しています。技能を指導する中で、多くの気づきや楽しさ、そして技能実習修了後、実習実施先と一緒に過ごした方は異国との繋がりでき、個々の国際交流も可能になって参ります。

技能実習制度や特定技能制度に少しでもご興味を持たれた方、まずは情報収集からで構いません。お気軽にお問合せください。

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